気分はいつも五月晴れ

自称ゲーマー・ブレイブの気まぐれ日記(・ω・)ノ いろんなことちまちまやってたりします(=ω=)

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コミナと魂の絵本 第1話 コミナと妖精三姉妹  

プロローグからの第1話です。
コミナって名前はあんまり深く考えてません。
恋聖奈とでもかければいいかな的な、ゴロ的にいいな的な感じの直感でつけました。

でも舞台は日本とは明記してないのでそこんとこはひとまず想像にお任せしまっす。

前回よりも更に長いから気を付けてくれよ!




謎の女性を連れ帰ったコミナ。
何とか気合で自分の部屋のベッドに運んだ。

「それにしても変な感じ。姿形は全然違うはずなのに、まるでクリスタの雰囲気みたいなものがある気がする…。この絵本も不思議…。」

コミナは女性に対して違和感を感じていた。
また女性の持っていた絵本は、手に取って感覚を集中させると、動いている訳では無いのに鼓動のようなものを発していることがわかった。

「あの緑色のぽよぽよしたのも、結局分からないまま。あれって多分、やっつけちゃったのよね…。」

「きゅー…。」

「大丈夫、分かってる。ちょっと脅かすくらいのつもりだったんでしょ?それなのに…。」

コミナはポケットに手を入れ、緑色の生き物が残した丸い宝石のようなものを取り出す。

「これも何だかさっぱりわからない。石のように硬いのに、よく見ると色んな色が水みたいに漂ってるもの。」

「きゅー。」

「飴みたいで美味しそうって?多分食べられないとは思う…。」

謎ばかりが積もっていく。
ウンウンと首をかしげていた時、どこからともなく声が聞こえてきた。

「おーい…?」

「!?」

女の子の声だ。

「クルセー?生きてるー?おっきくてちっちゃいクルセー?」

なんとそれは、赤い絵本から発せられていた。

「もー!あれほど休めって言ったのにー!今一体どうなってるのよ…。」

「…だ、誰?」

不満がる声を出す赤い絵本に、コミナは恐る恐る訪ねた。

「な!?ほ、ほほほ他に人が居たの!?うわわわどうしようバレたぁ!!」

声だけでも分かる。
とんでもなく慌てている。
しかし、肝心の赤い本自体は微動だにしていない。

「あ、あの私は別に怪しい者じゃ…」

「売られるー!!喋る不思議な本としてヤフオクに出されるー!!そしてムチを入れられながら一生喋らされて、これがホントの物見だぜぇとかにされてボロボロになって、そのうち飽きられてポイされて焼却炉行きになるぅぅぅぅ!!!」

「被害妄想が具体的過ぎる!?」

騒々しく不吉な妄言を連発する赤い絵本。
そこに更に、

「落ち着いてくださいユーキ姉さん!怪しい者じゃないって言ってますよ!」

「こっちの本まで喋った…!」

今度は黄色い絵本が喋り出した。

「黙らっしゃいリース!怪しい者は自分から怪しい者ですなんて言う訳ないじゃない!」

(確かにそうだけど…。)

「状況も分からないのに、不用意に声を出すユーキ姉さんも悪いと思います!」

「うぐっ!?」

(妹?さん、強そうだなぁ…。)

「と、とにかくクルセが行動不能ってことは…ハッ、そこのアンタ!クルセに何かしたのね!?」

「えぇー…。」

突然あらぬ疑いを本からかけられてしまった。

「待ってくださいってば!本当にそうかは分からないじゃないですか!私達は話すことは出来ても、見ることも動くことも出来ないのに!」

「んなこたぁ10年前からそうだったんだから分かってるわぁ!!」

(どうしよう、近所迷惑になりそう…。)

コミナは違うところを気にしていた。

赤い本と黄色い本がギャーギャー騒いでいると、 その騒ぎで目を覚ましたのか、謎の女性が起き上がった。

「う、うーん…姉さん?うるさ過ぎますよぉ…。」

「クルセー!色っぽい声出してないでアタシらを抱えて早く逃げてえええええ!」

「だーかーらー!」

「あれ…ここは…?」

クルセと呼ばれた女性はあたりを見回し、コミナと目があった。

「こ、こんにちわ…。」

「ヒィッ!?に、人間さん…!!」

そしてメッチャクチャ怯えだした。

「い、一体何があったんですか…?どうして私はこんな所にいるんですか…?」

「これはまさか、誘拐ね!?逃げろぉぉぉ!脇目も振らず!振り返りもせず!黙って走れ!脱兎のごとく!!」

「こ、腰が抜けて動けません…。あと身体に力も入りません…。」

「なん…だと…!?最早万事休すか…。」

「ようやく静かになりました…。」

クルセはベッドに座ったまま動けなくなり、動かずとも酷く落ち込んだ雰囲気を醸し出す赤い本、呆れたため息を漏らす黄色い本と、何とも奇妙な光景が広がっていた。

ここでようやく、コミナがまともに発言した。

「えっと…私コミナっていうの。そこのクルセ?さんが倒れてたから家まで運んできたの。」

「私が倒れて…?」

「そ、そうなんだ…。」

「だから言ったじゃないですか…。」

クルセと呼ばれる女性ははキョトンとし、赤い本は間抜けな返事、黄色い本はやはり呆れた感じで各々の反応が返ってくる。

「ん?待って待って。コミナ、だっけ?アナタ声からするとそんなに大人でもないし、しかも女の子だよね?」

「え、ええ。」

「なのにどうやってこんなおっきいクルセを運べたぁ!?」

「ユーキ姉さん…。」

手があればビシィッと指を突き付けただろう。
赤い本は疑いを取り切れていなかった。

「それは、クリスタに頼んだの。」

「クリスタぁ?何処の馬の骨だそいつぁ!!」

「馬じゃなくて、ドラゴンよ。」

そう言ってコミナがクリスタの絵本を開くと、クリスタが顔をひょこっと出した。

「きゅー。」

「ひゃあああああああ!!」

「うっそマジドラゴン!?」

「可愛らしい鳴き声ですー。」

クルセは更に縮こまり、赤い本は興奮の声、黄色い本は普通に感想を述べていた。

「…何だかとんでもない子に拾われたみたいね、アタシら。」

「でも悪い人じゃなさそうですー。」

「あのね、悪い人はあからさまに悪いように見えないも」

「ね・え・さ・ん?」

「サーセン。」

「ち、ちょっと怖かったけど、この人なら私も多分まだ平気です…。」

「うーん。」

一人と二個(?)は会議のようなものを展開し始めた。
これ以上長くなると次回に持ち越しになりそうなのでコミナは言った。

「クリスタはそんなに怖くないし、優しいドラゴンだから安心して。それに私だって、そんなオークションにかけるとかしないから大丈夫。」

そもそも年齢的にできないし、ともコミナは思ったがそれは飲み込んだ。

「その言葉、絶対だからね?」

「うん!だからお友達になりましょ!」

「お友達…。」

「わー、お友達なんて何年ぶりですかね、ユーキ姉さん!」

「しょうがない、アンタを信じることににする。」

「良かったー…。」

ようやく和解できたコミナと謎の絵本三姉妹。
コミナは疲れたのか、クリスタに寄りかかって安堵の息をもらす。

「さってと、じゃあまずは自己紹介が必要ね!クルセ、持って持って。」

「あ、はい。」

クルセは赤い本と黄色い本を抱え、まずは赤い本を膝の上に開いた。
すると赤い本からぼんやりと小さなピンク色のツインテールな女の子が浮き上がってきた。

「えっ!?」

驚きの声をあげたのはクルセだった。

「あれ?今まではこんなに上手くいったことなかったのに、今日は随分調子いいわね。」

「本当ですね…ビックリです。」

「えーと?」

コミナが二人の会話に首を傾げる。

「あー、ひとまず気にしないで。後で説明するから。」

「う、うん。」

「で、アタシ達はいわゆる絵本の妖精ってやつでピクシーなんて呼ばれてる種族なの。ピクシー三姉妹。」

「妖精さんも姉妹になることがあるのね。」

「まあね。で、アタシが長女のユーキ。クルセより幼くない?とか考えないよーに。」

「あ、ハイ。」

ただでさえ小さいので余計に幼さが目立つが、それを差し引いたと考えてもクルセの方が年上に見えそうだ。

「この色々と無駄にでかくてクルセって呼んでるのは、クルセーナ。絵本三姉妹の次女。」

「言い方がちょっとトゲトゲしい!?」

どうやら少しクルセーナが羨ましいようだ。
何がとは言わないが。

「それでもアタシの大事な可愛い妹には変わらないけどね。こんなナリしてるけど姉妹の中では一番臆病だし。」

「アハハ…。」

「で、この黄色い絵本が…。」

クルセーナが黄色い絵本も開くと、ユーキと同じようにぼんやりと黄色いロングヘアーの女の子が浮き上がってきた。

「わわ、凄いですー!ハッキリと外が見えますー!」

ちょうどクルセーナをユーキよりも更に幼くした感じの女の子だ。

「この子が三女のリース。歩く天変地異と呼ばれたこともある生粋のドジッ子妹。」

「ユーキ姉さん!?何年前の話してるんですかー!」

「こう見えて三姉妹の中では一番頭がいいの。ホント色々とハイスペックな妹よね…。」

「ハイスペック、なのね…?」

ユーキ節とでも名付けようかな、そんなことを考えながらコミナは三姉妹の自己紹介を聞いていた。

「アタシとリースは元々はガードナーって呼ばれるピクシーの戦士だったんだけど、ちょっと力が失われちゃってこんな有様になっちゃったんだ。」

「クルセーナさんはどうして平気なの?」

「クルセもピクシーなんだけど、ちょっとアタシ達とは産まれ方が違ったの。魔族とか言われるダークピクシーってやつでさ。でも見ての通り悪い要素は微塵どころか皆無だから安心して。」

「うーん…。」

緑色の髪、紫基調の服装、瞳は赤色。
見た目は魔族と言われるとそれっぽいが、見事に縮こまって、あからさまに怯えの表情をしているのと口調からして、どう考えても悪っぽいものは感じないのだった。

「クルセーナさんって、ちょっとタレ目気味なのね。」

「え?え、えっと…そうですか…?」

「クルセのタレ目に目を付けるとは…コミナちゃん、なかなかやるわね…!」

何がなかなかやるのかは分からないが、タレ目のクルセーナはコミナには癒し系っぽく見えた。

「何だか不思議過ぎてよく分かんないけど、私貴方達のこと好きになれそう!」

「良かったですー!宜しくお願いします、コミナさん!」

「それじゃあ今度は、コミナちゃんの番ね!」

「うん!えっと、私の名前はコミナ。そしてこれが…」

コミナは絵本を開いて、クリスタが首だけをひょこっと出した。

実際にはドン!とだが。

「クリスタっていうの。可愛いでしょ!」

「きゅー。」

「可愛いっていうかデケェ!こんなデカイの!?」

「でも優しそうな顔をしてますー。」

ユーキとリースもクリスタの大きさには驚いたが悪いようには思わなかった。

「こ、このドラゴンさん…ピクシーなんですか…?」

クルセーナだけは違ったようだ。

「ごめんね、私ピクシーってどういうものなのか知らなかったから…。ピクシーって皆貴方達みたいな人じゃないの?」

「え、えっと…ピクシーは本当に幅広いんです。動物や昆虫のピクシー、姉さん達が使っていた武器や防具のピクシーなどもあるんです。」

「動物や昆虫はフォースピクシーって呼ぶんですよ。」

クルセーナの説明にリースが補足する。

「んでガードナーってのがアタシとリースみたいな人型で、ソウルリーダーって特別な力を持つ人間が呼びだす、人間を守る戦士なの。」

「ヒーローみたいでカッコイイのね!ということは人間を襲うピクシーもいるのかしら?」

「それがダークピクシーね。読まれなくなった絵本から生まれることがあるの。」

「あれ?クルセーナさんはダークピクシーですよね?」

「ダークピクシーの中でも種類があるの。人を襲う性質があるのを魔物、クルセみたいに仲良くなれるのは魔族って呼ぶのよ。」

「へぇー…クルセーナさんもカッコイイですね!」

「あ、ありがとうございます…。」

クルセーナは赤面して照れくさそうにしつつ、話を進めた。

「ど、どれも共通してるのは絵本から生まれてる事でして、そのクリスタさんももしかしてと思ったんですが…。」

「違うんですか?」

「えっと…完全に違っている訳でもないんですけど、私の知ってるピクシーとは造りが違っていそうで…。」

「はぁ…。」

「きゅー?」

コミナもクリスタも首を傾げる。

「アタシさ、気になったんだけどコミナちゃんとクリスタってどういうきっかけで一緒にいるの?」

「それはー」

コミナは子供の頃図書館で絵本を買ってから今日までずっと一緒に過ごしているという話をした。

「ーというわけなの。」

「なるほど、コミナちゃんの感覚がズレてるだけじゃなく、この街の人が色々ズレてるのは分かった。」

「そこ今いうところじゃないですよ、ユーキ姉さん。」

「私、ズレてるかな…?」

「あ、気にしないでください。ただ、もっと大きな事が気になりましたね…。」

コミナが俯いている傍で、ユーキ達がお互いの顔を見合わせる。

「そうね、少なくともこのクリスタはとっても似てるけどピクシーじゃなさそうね。そもそもピクシーが生まれることが有り得ないもの。」

「どうして?」

「私達の住んでいた世界はもう無いんです。元の世界が無いのにピクシーが生まれる訳がないんです。」

「えっ…。」

リースの口から驚きのセリフが飛び出す。

「あー、気にしないで。そうなる運命だったのよ。アタシ達はたまたまそこから逃れてこうしてブラブラしてるだけだしさ。」

「そんな…!だって帰るところも無ければ他にお友達もいないってことじゃない!そんなの、辛すぎるよ…。」

「うん、まあ…そうね…。正直言ってこうしてアタシ達が存在し続けてるのが自分でも不思議なくらい。」

「そうですね。でも私達はこうして姉妹が揃ってます。だから寂しくないです!」

「今まで私達は、姉さん達の絵本を読み聞かせたり、楽しい思い出をお話しながら、旅先の人に笑って頂いて、それを糧にしてきました。なので、今日まで生きてこれてるんだと思います。」

コミナが涙目になるのを見て、3人は逞しく生きている事を伝えた。

「凄いね…本当に凄い…。」

コミナは流れそうになる涙を拭って、一つの決意を固めた。

「うん、決めたわ!私、貴方達の親友になる!」

「親友?」

「だってガードナーさんって人間を守る戦士なんでしょ?守るべき人が居なくなっても、クルセーナさんも一緒になって人々を楽しませる旅をしてるなんて、素敵過ぎるわ!」

「お褒めに預かり光栄。親友かぁ…。」

ユーキが親友という言葉が懐かしく感じた。

「いいじゃないですか、ユーキ姉さん。親友になりましょう!」

「言ってなるものでも無いけど、そうね。きっとその方が楽しいわね!」

「私も、賛成です…。」

「ありがとう、3人とも!じゃあクルセさん、仲良しの印に握手しましょ?」

突然の指名にクルセーナは戸惑いを隠せなかった。

「わ、私でいいんですか?」

「いやいや、アンタじゃなきゃ出来ないでしょ。アタシらがやったらプチッてなりそう。プチッて。」

「ね、姉さん達がプチッてなるのはダメです…。じゃあ姉さん達の分まで…。」

「うん!改めて宜しくね!」

コミナは満面の笑みを浮かべてクルセーナと握手を交わした。
クルセーナも少しぎこちないがその顔を嬉しそうだ。

こうしてコミナと三姉妹が出会ったことで、運命の歯車が大きく動き出すことになるのだが、それはまた次の話。



……To be continued

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2017/05/29 19:09 | edit

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