気分はいつも五月晴れ

自称ゲーマー・ブレイブの気まぐれ日記(・ω・)ノ いろんなことちまちまやってたりします(=ω=)

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コミナと魂の絵本 第3話 あの町あの事件  

一気に三話目だよ。
でも続きはちょっとすぐには書けないよ。

手作りのシロップってよくよく考えたら作る人で効果も味も変わりそうだよね。

もしかしたらシロップのつもりがソーダになった人もいるかもしれない。




「う、うーん…。」

気が付くとコミナは先ほど絵本で見た町の中に居た。

すぐ側には噴水があり、噴水を中心に石畳が縦に広がる、小さくて穏やかな町。

「凄い…もしかしてシンシアランドに来ちゃったのかしら…。だとしたらここはひなたの町ね!」

と、辺りを見回すと、ユーキ達がいないことに気付いた。

「はぐれちゃったのかしら。でもこの世界に住んでたんだし…ひなたの町にいれば大丈夫よね、きっと!」

ここで普通の人なら噴水に座ってのんびりしたりするだろう。

「可愛らしいお家もあるし、この町からは出ないように探検に行こうっと!」

好奇心旺盛なコミナは元気よく歩き出した。

「もぐもぐ…」

「シンシアランドにも牛がいるのね…。」

噴水のあったところから北の方に進むと、牧場と呼ぶにはあまりにも小さい、家の庭のような場所で牛が1頭口をもごもごしているのを見つけた。

「もぐもぐ…」

「…。」

「もぐもぐ…」

「…。」

コミナはいつの間にかボーッとしていた。

「おい、あの子誰だ?」

「さ、さぁ…知らないよ?」

「なんか変わってるよね…。」

そして近所の子供に怪しまれた。


「これは、レストランかしら?」

子供たちの視線に気まずくなったコミナが西の方に少し歩くと、美味しそうな匂いを漂わせる建物の前に辿り着いた。

「もぐもぐ停って書いてある。またもぐもぐだわ。今日はもぐもぐに縁があるのかしら?」

しかし、今はお腹がすいているわけではなかった。

「他のところにも行ってみましょう。面白そうなお店とかはないかしら?」

噴水のあった場所から更に南の方に進むと、特徴的な七色の植物が庭に生えた一軒家にたどり着いた。

「何かしら、この変な色の植物。このお家はお店みたいだけど…入っちゃえ!」

中に入るとカウンターがあり、そこには耳が尖った大人の女性が一人立っていた。

「あら…?珍しいお客様ね。」

「こ、こんにちは。お邪魔してもいいですか?」

「ええ、どうぞ。」

「失礼します!」

コミナは女性に一応聞いてみて礼儀よく入ってみた。

「いらっしゃい。私はソニアよ。この町で絵本を描いているの。」

「ここは絵本屋さんなんですか?」

「ふふ、そんなところかしら。ところで貴女、この町の人じゃないわよね?」

「はい。やっぱりわかります?」

「良かったらお話を聞かせてくれないかしら?」

「えっと、私もどうしてここに来たのか良くわからなくて…。気が付いたら噴水の近くに居ました。」

「そう…。」

「お友達も居たんですけど、はぐれちゃったみたいで。」

「あら、どんな子なのかしら?」

「えーっと、ピンクのツインテールが特徴で、ガードナーのユーキって言うんです。」

「ガードナー?ガードナーが友達なの?」

「はい。あれ?私何かおかしな事言ってます?」

「いいえ。ガードナーを知ってるならもう少し詳しくお話してくれるかしら?ここに来るまでのことや、その子との出会いとか…。」

「はい。えーっと…」

コミナは自分がシンシアランドとは異なる場所から来たこと、そこでユーキ達と出会ったこと、そしてシンシアランドに来る直前のぽよぽよ達や赤い絵本のことを全て話した。

「…。」

「どう、ですか…?」

「そ、そうね…想像以上の事ばかりで…。」

「ですよねぇ…。」

「そのユーキ達は、シンシアランドに戻りたかったのかもしれないわ。そこに貴女が巻きこまれた、というのが今ところの見解かしらね。」

「なるほど…。」

と、ソニアはコミナが持っている白い絵本に気が付いた。

「それが貴女の世界で見つけた絵本かしら?」

「え?あ、そう!これです!」

「ちょっと見せてもらってもいい?」

コミナはクリスタの絵本を手渡した。

「貴女のお話の中では、可愛らしいドラゴンが出てくるんだったかしら?」

「はい、クリスタっていいます。」

ページをめくって時折覗き込むように絵本を観察するソニア。

「やっぱり。これはカラードロップで描かれた絵本だわ。でも、貴女の世界にはカラードロップは無いのよね?」

「無いです。そもそもカラードロップが何から出来てるのか分からないし…。」

「表になないろヤシっていう植物があったのだけれど、あれから採れるのよ。」

「カラードロップは環境に優しい植物由来の魔法のインクだったのね!」

「その感想は初めて聞いたわ。でも、多分貴女が持っても使えないと思うけど…。」

「ですよね!」

「とりあえず、今のところ考えられるのは、何らかのはずみで貴女の世界とこちらの世界が交わっているのかもしれないわね。」

「そのはずみに巻き込まれちゃったってことでしょうか?」

「恐らくそうね。魔物達や赤い絵本の出来事はその予兆かもしれないわ。」

「じゃあ、帰る時はまたそれっぽいのを探せばいいのね。楽しくなって来た!」

コミナはガッツポーズを決めながら、目を輝かせていた。

「…貴女、怖くないの?」

「うーん、あんまり。」

「どうして?」

「だって、こんな素晴らしい世界に来たんですもの!奇跡の冒険の幕開けにワクワクしない方がおかしいわ!」

「…。」

ソニアは一瞬呆気に取られてものが言えなかった。

(こんな輝きを持ってる人、久しぶりね…。)

ソニアはカウンターから身を乗り出して言った。

「ねえ、名前教えてくれる?」

「あれ。私まだ言ってませんでした?」

「ええ。ごめんなさいね、色々と遅らせてしまって。」

「大丈夫です。私はコミナって言います。」

「コミナちゃんね。これから宜しくね。」

「宜しくお願いします!」

ソニアはクリスタの絵本をコミナに返しながら、お互いに微笑みを交わした。

「それにしても、ユーキ達はどこに行ったのかしら…。」

「うーん、ちょっと流石に私でも分からないわね。ひなたの町からは出てないと思うし、もう少し見て回ったらどうかしら?」

「それもそうですね。行ってきます!」

「はい、行ってらっしゃい。また何かあったらいつでも来ていいわよ。」

「ありがとうございます!」

コミナは元気よくソニアの店を飛び出していった。

「…。」

コミナが出ていった後、ソニアは店の中でポツリと呟いた。

「あの子にラヴィニアの祝福がありますように…。」



―ゴガッッッッ

「ひゃあ!?」

なないろヤシの実が落ちて、危うくコミナを直撃しそうになった。

これが祝福?

「ち、違うわよ…。」

ソニアの店を後にしたコミナは、噴水の近くにある家の周りで強烈な勢いで慌てているオレンジ色のショートヘアーの女の子を見つけた。

「ない!なーい!!」

明らかに声をかけないといけない感じだったので、聞いてみることにした。

「どうしたの?」

「えっ?あんたガードナー!?」

「ち、違うよ!?」

「えっ、あれっ!?そ、そうだよねー!アハハ、なんで私ってば人間に向かってガードナーって聞いてるんだろう?」

「慌ててたからじゃないかしら?」

「そ、そうだよね!うん!多分そう!」

「私はガードナーじゃないけど(その上この町の人でもないけど)、困ってるなら相談にのるよ。」

「ホント?実は、私の絵本が無くなっちゃんだ。」

「そうなのね。大切な絵本だったの?」

「もっちろんだよ!でもね、犯人は分かってるんだ!」

「それなら捕まえればいい訳ね。どんな奴だったの?」

「赤いぽよんぽよんしたの!」

「人じゃなかったー!!」

コミナは直感であのぽよぽよみたいなヤツの赤いバージョンではないかと思った。

「参ったわね…どおりでガードナーを探してる訳だわ。」

「でも、最近こういう事が多いんだ。他の人も何か無くなってて、ぽよんぽよんしたのとか、ジョーロみたいなやつが近くで見かけられてるの。」

「…え?」

女の子の言っている事件は、コミナの世界でも起きていたものと同じ事件だった。

「もしかしてユーキの言ってた事件かしら…?でもそれは過去の出来事のはず…。」

「ユーキって誰?」

小声で呟いた声が女の子の耳に入っていたようだ。

「あ、私の友達のガードナーなの。」

「へぇー、あんたガードナーと友達なんだ。じゃあさ、そのユーキに頼んで絵本を取り戻して来てよ!」

「そうしたいのだけれど、ちょっとはぐれちゃってて…。」

「そっかー…。」

ガードナーと聞いてパァっと明るくなったと思いきや、すぐにシュンとなってしまった。

と、思いきやいきなりハッと顔を上げて叫んだ。

「あ、もしかしたら!」

「何か知ってるの?」

「最近町の外に庭園がいきなり出来たの!そこにもしかしたら行ってるかもしれない!」

「そんな場所があったのね。分かったわ、ちょっと行ってみる。」

いきなりという言葉にひっかかったが、庭園なら公園みたいなものだろうと安易な考えでコミナは庭園に向かうことにした。

「ホント?でも気を付けて。犯人もそっちに逃げてるかもしれないし。」

「ええ、気を付けるわ。」

「そうだ、自己紹介がまだだったよね。私はオデット!あんたは?」

「私はコミナ。」

「コミナちゃんだね!これから宜しく!」

「こちらこそ。」

コミナとオデットは握手を交わした。

「そうだ、いいものがあるんだ。ちょっと待ってて!」

オデットは自分の家の中へ走っていった。

そして、赤い液体の入った小瓶を持って出てきた。

「これ!ユーキに会ったら渡してあげて!」

「これは?」

「ガードナーの友達なのに知らないの?甘いシロップだよ。ガードナーは皆これが好きで、飲んだら疲れも吹っ飛んじゃう!」

「そ、そうだったわね。ありがとう!」

「…まあ、今回は手作りだからそこまでじゃないけど、無いよりはきっとマシ!うん!」

オデットから手作りシロップを受け取ったコミナは、庭園があるという町の外に向かって歩き出した。

犯人が魔物であることと、自分の世界の事件と同じパターンということから、庭園には魔物が居るとしか考えられず不安なコミナであったが、

「ユーキ達に会わないと解決出来ない話だから早く見つけないと。それに何より、こんな素敵な世界での庭園なんてきっと凄いところなはず!行かなきゃ損だわ!」

彼女の好奇心は魔物如きでは止められない。
どんな恐ろしい場所だったとしても、彼女は突き進む。
そのお陰でクリスタとも出会えたのだ。
今回もきっと素晴らしい何かと出逢えるに違いない。

彼女がそう信じている限りは、彼女が止まることなどはないのだ。

「そういえば、大丈夫クリスタ?なんだかずっと静かだけど…。」

ひなたの町に来てからクリスタは鳴き声一つあげていないことに気付いた。

「まさか…寝てるのかしら?」

白い絵本を取り出し、ポンポンと軽く叩いてみる。

「びゅ?!」

「わぁ、変な声。大丈夫?」

「きゅー…。」

変な声をあげたクリスタだったが、次には少し落ち込んだ鳴き声が出てきた。

「なんだか力が出ない?どうしたのかしら…。」

「きゅきゅ。」

「分からないのね。でもクリスタ、これから私、あのぽよぽよが沢山いそうな所に行くの。せめて簡単でいいから身を守る方法が欲しいのだけれど…。」

「きゅ?ぎゅっぎゅっぎゅー!」

クリスタが声をあげると、絵本から白い光が出てきた。

「わわ、なぁにこれ?」

白い光はコミナの身体に溶け込むように消えていった。

「きゅー。きゅっきゅ。」

「力を分けてくれたの?これで魔物から身を守れるのね?」

「きゅ。」

「どうしたら良いのかはよく分からないけど、カンでやってみる!ありがとうクリスタ!」

「きゅー。」

いいってことよ、これくらいしか出来なくてすまん、そんなように聞こえる鳴き声をあげたクリスタの絵本を片手に、コミナは単身で庭園と向かった。



……To be continued.

category: 何かの物語

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2017/10/15 18:39 | edit

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2017/11/07 09:24 | edit

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